帰宅してすぐに、娘と自宅向かいの酒屋にいった。

目的は私の晩酌の調達なんだけど、
もちろん娘が欲しがるジュースやら、メロンパンやらを同時に購入。
いつも娘をつれだってそこにいくときには、

「今日はママ、ビールにしよっかなぁ~ワインにしよっかなぁ~」
なんていいながら、娘に
「ママ、今日はワインにしなよ」
などと生意気なコメントをもらいつつ買い物。

そんな中で、娘がチーズを買う。という。

チーズを選んで、そんでもってその脇に納豆があった。

「お、こりゃ便利。明日の朝のおかずになるわ。」

と思ってなんの気なしに、レジにもっていった。

ほぼ毎日顔をだす店なんで、うちの娘の名前もうちの部屋番号をも知っている酒屋さんだ。

「チーン。」

とレジうちが終わったと同時に、おかみさんが、こういう。

「この納豆。さしあげるわー。」

え?なんで納豆をくださるの???

と思っていると、すかさず

「これね、賞味期限すぎてたのよ。27日が賞味期限だったわ。でも納豆だから大丈夫。食べられるわよ」

「え?あれ?今日って何日でしたっけ?」

「今日?28日よ。明日の朝でも平気よ。」
と妙に強気のプレゼントに、私ときたら

「いいんですか~?」

「いいわよ。どうせ捨てちゃうんだから」

なんだかとっても得した気分と、おいおい、そんなんでいいんかなぁ?という思いとで不思議な気持ちなのだった。

そして、娘の手をひいてお店をでて数歩遠ざかってお店を振り返ると、もうひとつ残っていた納豆をひきあげ、パックをあけているおかみさんがいた。